愛がない2
婚活パーティーで知り合った男性。
初回食事後も連絡は毎日とりあっていた。
そして、毎週週末は夕食を共にするようになった。会っているときは常識があって、冷静、仕事への熱い思いがある素敵な男性であった。
また、着ている服もおしゃれで、とても私の好みだった。
彼から来る連絡は、彼が友人と一緒の時が多かった。友人のいる前で私に連絡や、食べている物の写真を寄越してくれることは、なんとなく認められたようで嬉しかった気持ちもあったが、正直疑問もあった。
友人と一緒にいるときは、その時間を楽しむべきではないか。
実際私が友人と食事をしている時、彼からの連絡をスルーして、数時間後に返信するとびっくりするほど冷たい返事が返ってくる。しょうがないじゃないか、友人と話ながらラインのやりとりを続けるなんて、失礼じゃないか。
かと思えば甘い言葉が書かれている連絡がくることもあった。私に会うのを楽しみにしている旨、私に出会えて嬉しかった旨が書かれている時には私の心も弾み、夜中にラインに書かれた文字を読み返すこともあった。
しかし、そんなときばかりではない。翌日会う予定なのに、前日拗ねたまま、会う数時間前まで連絡が来ない。そんなこともあった。
愛がない
婚活パーティーで知り合った男性の話。
この頃、私は結婚相談所をやめ、婚活パーティーに休みが合えば(婚活パーティー会社と)出向いていた。
パーティー毎に、最低1人の男性と関係を作るという目標を掲げ、ランチや、飲みや出かけていたが、不発で誰からも選ばれない時も多かった。
同時に、女性側の年齢層さえ間違えなければ(自分の年齢が参加条件の下限にくるように)、かなりの数の男性とマッチングすることもあり、やはり男性は年齢でしか見てないのだな、と悲しい現実を突き付けられた日々であった。
そんな中で出会ったこの男性。すこし年上であった。好きなミュージシャンが共通していて、大学時代を過ごした土地、現在の職場、特技など、一致していることが多かった。
初回の食事でかなり盛り上がり、お互いの好印象を確認しあった。
好みが合わない2
週末のどちらか出かける時間が増えたが、私は徐々に彼と距離をとりはじめることにした。
久しぶりに会った日、結婚も視野に入れて付き合わないか、と申し出を受けた。
私は考える期間をもらい、その後断った。なんとなく後味の悪い断り方であった。
楽しいと思いつつも、そのまま一緒にいることを選ばなかったのは、生理的に無理と思っていたからだろうか。生理的に無理って何で決まるの?と今後のために深く考えた。
多分、ちょっとした好みのずれが大きく私の心の中に入り込んでいて、なんとなくこの人とは合わないよ、と潜在意識が教えてくれたのかもしれない。
好みが合わない
友人の紹介で知り合った彼。
家も職場も同じエリアにあった。
まじめで、ずるくない、少し変わった人だった。
自分からは人に連絡をしないということを徹底していた彼。しかし、唯一2度目に会う約束をするために、出会ってから1ヶ月後連絡をくれた。
彼からの誘いで出かけて、とても楽しく過ごせた。
家が近いので、よく一緒に行動したし、家にもお邪魔した。
気になる点は2つ。
普段から私はパーソナルスペースに入り込まないように注意して一緒にいたが、ある時偶然お互いの肩が触れてしまった。その時私に良い感情がわかなかった。これは生理的に無理ということか、と感じた。
もう1つは食についてのスタンス。
私はグルメではなく、安いバカ舌をもつ女だが、食べることが好きだ。全国でチェーン店がある、餃子がおいしい店や、焼き鳥、バラエティーに富んだソバ入りお好み焼きなどを好み、出かけた道中はコンビニやコーヒーショップのカフェオレを飲みたがる。
しかし、彼は食を楽しむという考えはなく、むしろ並んだり、時間がなければ省略したいタイプであった。
これは趣味が合わない。
明らかな圏外
友人の紹介で知り合った人。
都道府県をまたぐ遠距離だった。私は公共交通機関を使って会いにいっていた。
私が好きになり、ラインを送り、会いに行き。
限られた時間で、公共交通機関を使って出向き、1日過ごすのは相手はどのくらい時間があるのか、どこまでなら一緒に過ごしてくれるのか、どこまでなら自分の希望を通して良いのか気を使うところである。
彼は車で迎えに来てくれており、私が行きたい場所などをリサーチしてお願いしておけば充実した時間を過ごせたのだろう。
しかし、私は強く「これがしたい」「ここに行きたい」という気持ちが普段からあまりなく、また、主張をするのも苦手だった。
結果、ランチを共にし、その後はぶらぶらドライブで色んな道を通りながら話す、という過ごし方。すでに気持ちが高まっている私には楽しかったが、そうでもない彼には楽しくなかっただろう。
結果うまくいかなかった。4ヶ月ほど費やした中で、彼の気持ちは私に向くことなく終了してしまった。