そして第三の壁が
なんとなく前より仲良くなれた気がして数ヶ月。
私たちの関係は変わらない。同じように、ドライブ、お出かけ、ランチ、カフェ。
楽しく過ごせてはいて、なんとなく愛は感じるものの、明らかに私のことを好きそうだ、付き合いたそうだ、などということはなく。私がさりげなく寄り添ってみたり、愛を凄く遠回しに伝えたりしたものの、特に反応はなく。というか、当たり障りなく、という感じ。
そこでまた壁にぶち当たった。
勝手に私ぶち当たっている。
今考えたらわかる。
相手の気持ちを推測し、勝手に私のことが好きならこうするだろう。普通ならこう言うだろう。そういう思いに囚われすぎていた。相手の気持ちなんてどんなに一緒にいてもわかるわけない。わかるのは相手にどう見せているか。
壁にぶち当たって、またまたわかりやすくこじらせ、「もうダメだ」と落ち込んだものの、とりあえず私は彼に対して愛情を伝え続けることにした。
要所要所で相談していた友人には
一緒にいることが当たり前の仲を目指す
分かりやすいベタなアプローチが好きだと思う
というアドバイスをもらっていた。
私は信頼関係を築くことこそ大事だと考えていたことを思い出したのだ。