第一の壁
彼とは割とスムーズに連絡やお出かけを繰り返していたが、第一の壁が来てしまった。
きっと割とお互いの素が出始めたころだと思う。今思い返すと、とても仲良く楽しく過ごせていると思うが、確か3-4回目のお出かけで、この頃かなりマイペースな行動をする彼に戸惑いがあった。
自分の話したいことがなかなか話せない、ということもあり、喉が乾いた、と自分の分だけお茶を買った彼にすこしもやもやした感情を持った。
今考えると、何を期待しているのだ、と言ってやりたいところだ。この頃の私は相手が何かをしてくれることで気持ちをはかっていたのだろう。今ならそんなことはなく、自分も喉が乾いていれば茶を買えば良いし、要らなければ飲まなければ良いのだ。
それに加え、全く恋愛要素のある話が出てこない。この人はどういうつもりで自分と会っているのか、わからなくなり、大変悩んだ。
数日間はもやもやしながら「もうだめかな」と思った。
結局もやもやしながらも次の予定を決めて、定期的に会っていた。